東京都中央区日本橋箱崎町4-6
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診療と新薬 2020;57(4):285-291
セレコキシブ錠100 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
麦谷歩 1),山本美月 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人相生会 墨田病院, 2)沢井製薬株式会社 開発部, 3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):285-291
診療と新薬 2020;57(4):285-291
セレコキシブ錠100 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
麦谷歩 1),山本美月 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人相生会 墨田病院, 2)沢井製薬株式会社 開発部, 3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):285-291
ジェネリック医薬品のセレコキシブ錠100 mg「サワイ」と,先発医薬品であるセレコックスⓇ錠100 mgとの生物学的同等性を検証するため,日本人健康成人男性を対象に2剤2期のクロスオーバー試験を行った。
治験薬投与後36時間までの血漿中セレコキシブ濃度より,両製剤の血漿中濃度-時間曲線下面積(AUCt)と最高血漿中濃度(Cmax)を算出し,バイオアベイラビリティを比較した。その結果,両製剤のAUCtとCmaxの対数値の平均値の差の90%信頼区間は「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」の基準であるlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であった。なお,本治験において認められた有害事象は,いずれも軽度で回復または軽快が確認されており,被験者の安全性に問題はなかった。
したがって,セレコキシブ錠100 mg「サワイ」は,セレコックスⓇ錠100 mgと治療学的に同等であると考えられた。
キーワード:セレコキシブ,ジェネリック医薬品,生物学的同等性試験,血漿中濃度,日本人健康成人男性
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診療と新薬 2020;57(4):292-297
セレコキシブ錠200 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
沖守 1),山本美月 2),佐々木啓徳 2)
1)医療法人社団成守会 成守会クリニック,2)沢井製薬株式会社 開発部
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):292-297
診療と新薬 2020;57(4):292-297
セレコキシブ錠200 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
沖守 1),山本美月 2),佐々木啓徳 2)
1)医療法人社団成守会 成守会クリニック,2)沢井製薬株式会社 開発部
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):292-297
ジェネリック医薬品のセレコキシブ錠200 mg「サワイ」と,先発医薬品であるセレコックスⓇ錠200 mgとの生物学的同等性を検証するため,日本人健康成人男性を対象に2剤2期のクロスオーバー試験を行った。
治験薬投与後48時間までの血漿中セレコキシブ濃度より,両製剤の血漿中濃度-時間曲線下面積(AUCt)と最高血漿中濃度(Cmax)を算出し,バイオアベイラビリティを比較した。その結果,両製剤のAUCtとCmaxの対数値の平均値の差の90%信頼区間は「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」の基準であるlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であった。なお,本治験において有害事象は認められず,被験者の安全性に問題はなかった。
したがって,セレコキシブ錠200 mg「サワイ」は,セレコックスⓇ錠200 mgと治療学的に同等であると考えられた。
キーワード:セレコキシブ,ジェネリック医薬品,生物学的同等性試験,血漿中濃度,日本人健康成人男性
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診療と新薬 2020;57(4):299-307
ガランタミンOD錠8 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
渡辺糺 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人社団 渡辺病院,2)沢井製薬株式会社 開発部,3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):299-307
診療と新薬 2020;57(4):299-307
ガランタミンOD錠8 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
渡辺糺 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人社団 渡辺病院,2)沢井製薬株式会社 開発部,3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):299-307
ジェネリック医薬品のガランタミンOD錠8 mg「サワイ」と先発医薬品であるレミニールⓇOD錠8 mgとの生物学的同等性を検証するため,日本人健康成人男性を対象に2剤2期のクロスオーバー試験を行った。本剤は口腔内崩壊錠であるため,「水で服用する試験」と「水なしで服用する試験」を実施した。治験薬投与後48時間までの血漿中ガランタミン濃度より,両製剤の血漿中濃度-時間曲線下面積(AUCt)と最高血漿中濃度(Cmax)を算出し,バイオアベイラビリティを比較した結果,いずれの試験においても両製剤のAUCtとCmaxの対数値の平均値の差の90%信頼区間は,log(0.80)~log(1.25)の範囲内であった。なお,本治験において認められた有害事象は,回復が確認されており,被験者の安全性に問題はなかった。
したがって,ガランタミンOD錠8 mg「サワイ」は,レミニールⓇOD錠8 mgと治療学的に同等であると考えられた。
キーワード:ガランタミン,ジェネリック医薬品,生物学的同等性試験,血漿中濃度,日本人健康成人男性
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診療と新薬 2020;57(4):309-316
イミダフェナシンOD錠0.1 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
田中孝典 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人相生会 にしくまもと病院,2)沢井製薬株式会社 開発部,3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):309-316
診療と新薬 2020;57(4):309-316
イミダフェナシンOD錠0.1 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
田中孝典 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人相生会 にしくまもと病院,2)沢井製薬株式会社 開発部,3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):309-316
ジェネリック医薬品のイミダフェナシンOD錠0.1 mg「サワイ」と先発医薬品であるウリトスⓇOD錠0.1 mgとの生物学的同等性を検証するため,日本人健康成人男性を対象に2剤2期のクロスオーバー試験を行った。本剤は口腔内崩壊錠であるため,「水で服用する試験」と「水なしで服用する試験」を実施した。
治験薬投与後12時間までの血漿中イミダフェナシン濃度より,両製剤の血漿中濃度-時間曲線下面積(AUCt)と最高血漿中濃度(Cmax)を算出し,バイオアベイラビリティを比較した結果,いずれの試験においても両製剤のAUCtとCmaxの対数値の平均値の差の90%信頼区間は,log(0.80)~log(1.25)の範囲内であった。なお,本治験において有害事象は認められず,被験者の安全性に問題はなかった。
したがって,イミダフェナシンOD錠0.1 mg「サワイ」は,ウリトスⓇOD錠0.1 mgと治療学的に同等であると考えられた。
キーワード:イミダフェナシン,ジェネリック医薬品,生物学的同等性試験,血漿中濃度,日本人健康成人男性
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診療と新薬 2020;57(4):317-322
イミダフェナシン錠0.1 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
髙野和彦 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2)
1)医療法人北武会 美しが丘病院,2)沢井製薬株式会社 開発部
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):317-322
診療と新薬 2020;57(4):317-322
イミダフェナシン錠0.1 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
髙野和彦 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2)
1)医療法人北武会 美しが丘病院,2)沢井製薬株式会社 開発部
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):317-322
ジェネリック医薬品のイミダフェナシン錠0.1 mg「サワイ」と先発医薬品であるウリトスⓇ錠0.1 mgとの生物学的同等性を検証するため,日本人健康成人男性を対象に2剤2期のクロスオーバー試験を行った。
治験薬投与後24時間までの血漿中イミダフェナシン濃度より,両製剤の血漿中濃度-時間曲線下面積(AUCt)と最高血漿中濃度(Cmax)を算出し,バイオアベイラビリティを比較した結果,両製剤のAUCtとCmaxの対数値の平均値の差の90%信頼区間は,log(0.80)~log(1.25)の範囲内であった。なお,本治験において有害事象は認められず,被験者の安全性に問題はなかった。
したがって,イミダフェナシン錠0.1 mg「サワイ」は,ウリトスⓇ錠0.1 mgと治療学的に同等であると考えられた。
キーワード:イミダフェナシン,ジェネリック医薬品,生物学的同等性試験,血漿中濃度,日本人健康成人男性
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診療と新薬 2020;57(4):323-332
エゼチミブ錠10 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
渡辺糺 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人社団 渡辺病院,2)沢井製薬株式会社 開発部,3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):323-332
診療と新薬 2020;57(4):323-332
エゼチミブ錠10 mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験
渡辺糺 1),平栗貢一 2),佐々木啓徳 2),大西明弘 3)
1)医療法人社団 渡辺病院,2)沢井製薬株式会社 開発部,3)東京慈恵会医科大学 臨床検査医学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):323-332
ジェネリック医薬品のエゼチミブ錠10 mg「サワイ」と先発医薬品であるゼチーアⓇ錠10 mgとの生物学的同等性を検証するため,日本人健康成人男性を対象に絶食下単回投与による2剤2期のクロスオーバー試験を行った。
治験薬投与後72時間までのエゼチミブと活性代謝物であるエゼチミブ抱合体(エゼチミブのフェノール性水酸基におけるグルクロン酸抱合体)の血漿中濃度を測定し,各有効成分の血漿中濃度-時間曲線下面積(AUCt)と最高血漿中濃度(Cmax)を指標として,両製剤のバイオアベイラビリティを比較した。その結果,いずれも,被験薬と対照薬のAUCtとCmaxの対数値の平均値の差の90%信頼区間は,「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」の基準であるlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であった。したがって,エゼチミブ錠10 mg「サワイ」とゼチーアⓇ錠10 mgは生物学的に同等であると判定された。なお,本治験において認められた有害事象は,いずれも軽度で回復が確認されており,被験者の安全性に問題はなかった。
以上の結果から,エゼチミブ錠10 mg「サワイ」とゼチーアⓇ錠10 mgは治療学的に同等であると考えられた。
キーワード:エゼチミブ,ジェネリック医薬品,生物学的同等性試験,血漿中濃度,日本人健康成人男性
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診療と新薬 2020;57(4):333-339
ピルフェニドン錠200 mg「日医工」の健康成人における生物学的同等性試験
川島佳美 1),福岡万紀子 2),岡山達哉 2),中根俊治 2)
1)医療法人社団 翔医会 小金井橋さくらクリニック,2)日医工株式会社 開発・企画本部
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):333-339
Bioequivalence study of PIRFENIDONE TABLETS 200 mg「NICHIIKO」on healthy adults
Yoshimi KAWASHIMA(Koganeibashi Sakura Clinic), et al.
診療と新薬 2020;57(4):333-339
ピルフェニドン錠200 mg「日医工」の健康成人における生物学的同等性試験
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):333-339
Bioequivalence study of PIRFENIDONE TABLETS 200 mg「NICHIIKO」on healthy adults
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診療と新薬 2020;57(4):340-348
膵外分泌機能不全を有する低BMI患者におけるパンクレリパーゼ製剤(リパクレオンⓇ)投与量別の安全性および有効性の検討
長谷部裕子 1),春名成則 1),神蔵巧 1),大竹一嘉 1)
1)マイランEPD 合同会社 メディカルアフェアーズ本部
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):340-348
診療と新薬 2020;57(4):340-348
膵外分泌機能不全を有する低BMI患者におけるパンクレリパーゼ製剤(リパクレオンⓇ)投与量別の安全性および有効性の検討
長谷部裕子 1),春名成則 1),神蔵巧 1),大竹一嘉 1)
1)マイランEPD 合同会社 メディカルアフェアーズ本部
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):340-348
目的:体格指数(Body Mass Index;BMI)低値の膵外分泌機能不全(Pancreatic Exocrine Insufficiency;PEI)患者の臨床症状,生活の質(Quality of Life;QOL)および栄養指標に及ぼすパンクレリパーゼ製剤(リパクレオンⓇ)の投与量別による安全性,有効性について検討した。
方法:リパクレオンの特定使用成績調査(長期投与)において本剤を投与された547例のPEI患者のうち,BMIが18.5 kg/m2未満で,初回投与量が1800 mg/日(1800 mg/日群)もしくは900 mg/日(900 mg/日群)の113例を対象とした。PEI関連臨床症状(脂肪便,排便回数,下痢,便の悪臭,食欲不振,腹部膨満),QOLおよび栄養指標(血清総蛋白,アルブミン,総コレステロール,中性脂肪,ヘモグロビン)を有効性評価項目として,投与開始前と投与開始後の各項目を評価した。
結果:1800 mg/日群でPEI関連臨床症状,QOL,血清総蛋白,アルブミン,ヘモグロビンに有意な改善が認められた。900 mg/日群においても同様にPEI関連臨床症状の改善が認められたが,栄養指標については全項目で変化が認められなかった。有害事象の発現率は,1800 mg/日群と900 mg/日群の間で有意な差は認められなかった。
結論:BMI低値のPEI患者において,リパクレオン1800 mg/日の投与はPEI関連臨床症状,QOLおよび栄養指標の改善に有効であることが示された。
キーワード:膵外分泌機能不全,膵酵素補充療法,リパクレオン,体格指数(BMI),投与量
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診療と新薬 2020;57(4):349-357
高尿酸血症合併2型糖尿病患者におけるキサンチン酸化還元酵素阻害薬の腎機能低下に対する改善効果
遅野井健,斎藤三代子,道口佐多子,大渕健介,加藤誠
医療法人健清会 那珂記念クリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):349-357
Xanthine Oxidoreductase Inhibitors Improve a Decline in Renal Function in Patients with Type 2 Diabetic Kidney Disease and Hyperuricemia: A 5-year Retrospective Analysis
Takeshi OSONOI,Miyoko SAITO,Satako DOUGUCHI,Kensuke OFUCHI,Makoto KATOH
Naka Kinen Clinic
診療と新薬 2020;57(4):349-357
高尿酸血症合併2型糖尿病患者におけるキサンチン酸化還元酵素阻害薬の腎機能低下に対する改善効果
遅野井健,斎藤三代子,道口佐多子,大渕健介,加藤誠
医療法人健清会 那珂記念クリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):349-357
Xanthine Oxidoreductase Inhibitors Improve a Decline in Renal Function in Patients with Type 2 Diabetic Kidney Disease and Hyperuricemia: A 5-year Retrospective Analysis
Takeshi OSONOI,Miyoko SAITO,Satako DOUGUCHI,Kensuke OFUCHI,Makoto KATOH
Naka Kinen Clinic
背景:高尿酸血症は腎機能障害のリスク因子であり,キサンチン酸化還元酵素(XOR)阻害薬の腎保護効果が報告されている。一方,2型糖尿病患者における高尿酸血症と腎機能に関する報告は限定的である。本研究では高尿酸血症合併2型糖尿病患者を対象に,推算糸球体濾過量(eGFR)の年次変化の指標であるeGFR slopeを用いて,日常診療下におけるXOR 阻害薬の腎機能に及ぼす長期有効性を後方視的に検討した。
方法:2009年1月~2019年12月までに当院を受診し,XOR阻害薬を1年以上継続投与され,eGFRを測定した2型糖尿病患者計372名を対象とした。主要評価項目のeGFR slopeは投与前最大2年,投与後最大5年間の各時点におけるeGFRの測定値をプロットして1次近似式を算出し,その直線の傾きslopeを1年あたりの変化量とし,投与前後で比較検討した。また,各種パラメータに及ぼす影響は,XOR阻害薬投与前1年間と投与後1年間の平均値で比較検討し,薬剤使用状況(糖尿病治療薬およびXOR阻害薬)も調査した。
結果:対象患者のXOR阻害薬の投与期間(平均±標準偏差)は3.8±1.9年であった。ベースラインのeGFR slope(mL/min/1.73 m2/year)は-4.1±6.4であり,投与後では-1.7±4.3と有意な改善が認められた。この効果はeGFRのベースライン値が60 mL/min/1.73 m2未満の腎機能障害患者で顕著であり,XOR阻害薬間(フェブキソスタット,アロプリノール,トピロキシスタット)の効力に差異はみられなかった。また投与前後1年間の平均値の比較において,血清尿酸は有意に減少し,拡張期血圧は有意な増加が認められたが,HbA1c,Body mass index,尿中アルブミン/ クレアチニン比,収縮期血圧および心拍数はいずれも有意な変化を示さなかった。また,本対象患者において,SGLT2阻害薬およびGLP-1受容体作動薬の処方率はベースライン時で2.2%および11.3%であった。
結論:高尿酸血症合併2型糖尿病患者において,XOR阻害薬は血糖・体重管理に影響を及ぼさずに,安定した尿酸低下効果を示すとともに,eGFR slopeの改善効果を有した。2型糖尿病患者へのXOR阻害薬の長期投与は腎機能への有益な効果を有する可能性が示唆された。
Key words:キサンチンオキシダーゼ阻害薬,腎機能障害,eGFR slope,高尿酸血症,2型糖尿病
診療と新薬 2020;57(4):349-357
高尿酸血症合併2型糖尿病患者におけるキサンチン酸化還元酵素阻害薬の腎機能低下に対する改善効果
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):349-357
Xanthine Oxidoreductase Inhibitors Improve a Decline in Renal Function in Patients with Type 2 Diabetic Kidney Disease and Hyperuricemia: A 5-year Retrospective Analysis
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診療と新薬 2020;57(4):358-364
非代償性肝硬変症による肝性浮腫・腹水に対するトルバプタンの臨床経過の検討
西村健,藤井秀樹,黄哲久,土井はるな,福間泰斗,朝枝興平,角埜徹,小林玲央,中野貴博,土井俊文,中津川善和,山田真也,戸祭直也,佐藤秀樹,奥山祐右,木村浩之
京都第一赤十字病院 消化器内科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):358-364
Clinical Course of Tolvaptan Treated Hepatic Ascites and Edema of Decompensated Liver Cirrhosis Patients
Takeshi NISHIMURA,Hideki FUJII,Tetsuhisa KO,Haruna DOI,Taito FUKUMA,Kohei ASAEDA,Toru KADONO,Reo KOBAYASHI,Takahiro NAKANO,Toshifumi DOI,Yoshikazu NAKATSUGAWA,Shinya YAMADA,Naoya TOMATSURI,Hideki SATO,Yusuke OKUYAMA,Hiroyuki KIMURA
Department of Gastroenterology, Japanese Red Cross Kyoto Daiichi Hospital
診療と新薬 2020;57(4):358-364
非代償性肝硬変症による肝性浮腫・腹水に対するトルバプタンの臨床経過の検討
西村健,藤井秀樹,黄哲久,土井はるな,福間泰斗,朝枝興平,角埜徹,小林玲央,中野貴博,土井俊文,中津川善和,山田真也,戸祭直也,佐藤秀樹,奥山祐右,木村浩之
京都第一赤十字病院 消化器内科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):358-364
Clinical Course of Tolvaptan Treated Hepatic Ascites and Edema of Decompensated Liver Cirrhosis Patients
Takeshi NISHIMURA,Hideki FUJII,Tetsuhisa KO,Haruna DOI,Taito FUKUMA,Kohei ASAEDA,Toru KADONO,Reo KOBAYASHI,Takahiro NAKANO,Toshifumi DOI,Yoshikazu NAKATSUGAWA,Shinya YAMADA,Naoya TOMATSURI,Hideki SATO,Yusuke OKUYAMA,Hiroyuki KIMURA
Department of Gastroenterology, Japanese Red Cross Kyoto Daiichi Hospital
トルバプタンは遠位尿細管のバソプレッシンV2受容体と選択的に結合し,自由水の尿排泄を増加させる新しい水利尿薬である。当院で導入した122症例の臨床経過につき検討した。有効率は63.9%で,有効例は無効例に比べて,有意に腎機能が保たれていた。肝癌の有無,Child-分類,血小板,Fib-4 indexなどでは有意差を認めなかった。生存期間による有効率には有意差を認めなかった。6カ月経過確認できた58症例については,アルブミン,コリンエステラーゼが有意に改善していた。難治性腹水には早期に導入が肝要と考えられた。
キーワード:トルバプタン,有効例,無効例,腎機能,腹水
診療と新薬 2020;57(4):358-364
非代償性肝硬変症による肝性浮腫・腹水に対するトルバプタンの臨床経過の検討
西村健,藤井秀樹,黄哲久,土井はるな,福間泰斗,朝枝興平,角埜徹,小林玲央,中野貴博,土井俊文,中津川善和,山田真也,戸祭直也,佐藤秀樹,奥山祐右,木村浩之
京都第一赤十字病院 消化器内科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):358-364
Clinical Course of Tolvaptan Treated Hepatic Ascites and Edema of Decompensated Liver Cirrhosis Patients
Takeshi NISHIMURA,Hideki FUJII,Tetsuhisa KO,Haruna DOI,Taito FUKUMA,Kohei ASAEDA,Toru KADONO,Reo KOBAYASHI,Takahiro NAKANO,Toshifumi DOI,Yoshikazu NAKATSUGAWA,Shinya YAMADA,Naoya TOMATSURI,Hideki SATO,Yusuke OKUYAMA,Hiroyuki KIMURA
Department of Gastroenterology, Japanese Red Cross Kyoto Daiichi Hospital
Tolvaptan is a new water diuresis that binds vasopressin 2 receptor located on the surface of principal cell selectively, and blocks free water reabsorption. We investigated a clinical course of 122 cases treated in our hospital. The effectiveness was 63.9%. Responders showed significantly keeping renal function compared with non-responder. Effectiveness of tolvaptan was not affected by the presence or absence of hepatocellular carcinoma, Child-Pugh classification, platelet counts, and Fib-4 index. In 58 cases treated for 6 months, albumin and cholinesterase were improved. We recommend tolvaptan should be used for early stage of ascites resistant to conventional diuretics.
Key words: tolvaptan, responder, non-responder, renal function, ascites
診療と新薬 2020;57(4):358-364
非代償性肝硬変症による肝性浮腫・腹水に対するトルバプタンの臨床経過の検討
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2020;57(4):358-364
Clinical Course of Tolvaptan Treated Hepatic Ascites and Edema of Decompensated Liver Cirrhosis Patients