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アライズ第3ビル
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診療と新薬 2013;50(7):607-614
【注目の新薬】新たな作用機序による経口血糖降下薬《選択的SGLT2阻害薬》の有効性と安全性
加来浩平
川崎医科大学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):607-614
診療と新薬 2013;50(7):607-614
【注目の新薬】新たな作用機序による経口血糖降下薬《選択的SGLT2阻害薬》の有効性と安全性
加来浩平
川崎医科大学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):607-614
腎臓のsodium-glucose co-transporter(SGLT)-2を標的とした新しい経口血糖降下薬の研究開発が進められている。これまでの糖尿病治療は,インスリンを中心に膵臓,肝臓,骨格筋などが主な標的臓器であったが,選択的SGLT2阻害薬は腎臓の糸球体で濾過されたグルコースが,近位尿細管のSGLT-2を介して再吸収される過程を阻害することで過剰な血糖を尿糖として体外へ排泄させる。インスリン非依存的な作用機序から,あらゆる既存の血糖降下薬との併用が可能であり,また単剤での低血糖リスクを回避しつつ血糖と体重の両方を低下させることができる。体重低下作用は主に内臓脂肪の減少を反映している。インスリン抵抗性やインスリン分泌能,および様々な代謝改善を示唆する所見から,選択的SGLT2阻害薬はただ単に尿糖の排泄を促進するのではなく,全身の糖尿病状態を改善し,糖尿病の進展と合併症の発症をも予防できる可能性を秘めている。植物由来の配糖体であるフロリジンが原型となっており,体内で分解されにくい化学構造への変更と,SGLT-2阻害作用の選択性が高められた結果,国内でも6成分の選択的SGLT2阻害薬が2014年以降に上市されることが見込まれている。本稿では,近位尿細管でのグルコース再吸収メカニズム,選択的SGLT2阻害薬の研究開発の歴史からその有効性と安全性について最新の情報をまとめる。
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診療と新薬 2013;50(7):615-618
ラタノプロスト点眼液0.005%「わかもと」の眼圧下降効果と安全性
岩崎直樹 1),楠部亨 2),黒澤誠治 3),野坂健 3),小路万里 4),高木敬之 5)
1)医療法人創正会 イワサキ眼科医院,2)医療法人 楠部眼科医院,3)わかもと製薬株式会社 医薬学術部,4)医療法人 小路眼科クリニック,5)医療法人 高木眼科クリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):615-618
診療と新薬 2013;50(7):615-618
ラタノプロスト点眼液0.005%「わかもと」の眼圧下降効果と安全性
岩崎直樹 1),楠部亨 2),黒澤誠治 3),野坂健 3),小路万里 4),高木敬之 5)
1)医療法人創正会 イワサキ眼科医院,2)医療法人 楠部眼科医院,3)わかもと製薬株式会社 医薬学術部,4)医療法人 小路眼科クリニック,5)医療法人 高木眼科クリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):615-618
目的:ラタノプロスト点眼液0.005%「わかもと」の,原発開放隅角緑内障(広義)および高眼圧症患者に対する眼圧下降効果と安全性を検討した。
対象および方法:ラタノプロスト点眼液0.005%先発医薬品(キサラタンⓇ点眼液0.005%,以下キサラタンⓇ点眼液)で治療中の原発開放隅角緑内障(広義)または高眼圧症患者21名21眼を,ジェネリック医薬品であるラタノプロスト点眼液0.005%「わかもと」にウォッシュアウトなしで切り替え,切り替え前および,切り替え後1カ月および3カ月の眼圧を測定した。また,細隙灯顕微鏡で眼瞼,結膜,角膜所見の観察を行った。
結果:眼圧は,切り替え前15.6±2.7 mmHg,切り替え後1カ月14.9±3.0 mmHg,3カ月15.7±3.0 mmHgで有意な差は認められなかった。試験を終了した症例中計2例に有害事象が現れたが因果関係は否定された。
結論:ラタノプロスト点眼液0.005%「わかもと」は,キサラタンⓇ点眼液と比較して眼圧下降作用に差はなく,キサラタンⓇ点眼液使用中の患者の切り替え薬剤として有用と考えられた。
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診療と新薬 2013;50(7):619-622
炎症性腹部大動脈瘤と後腹膜線維症を合併したIgG4関連疾患の一例
田村未央 1),太田昌樹 1),加藤寿光 1),杉戸美勝 1),瀬田享博 1),金子克己 1),金子達夫 2)
1)公立富岡総合病院 循環器科,2)群馬県立心臓血管センター 心臓外科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):619-622
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診療と新薬 2013;50(7):623-627
敗血症性ショックで来院した二弁の感染性心内膜炎に対して,活動期に準緊急手術を施行し良好な経過が得られた一例
梅山敦 1),長坂崇司 1),中島正博 1),須賀俊博 1),山岸高宏 1),羽鳥恭平 2),平井英子 2),安原清光 2),大木聡 2),小谷野哲也 2),大林民幸 2)
伊勢崎市民病院,1)循環器内科,2)心臓血管外科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):623-627
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診療と新薬 2013;50(7):628-630
【国際学会報告】米国泌尿器科学会《AUA 2013》におけるソラフェニブの新たな知見
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):628-630
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診療と新薬 2013;50(7):633-637
化学放射線療法後の頭頸部癌症例におけるピロカルピン塩酸塩の服用・効果に関する患者調査
嶋根俊和,中村泰介,下鑪裕子,池谷洋一,高橋郷,森智昭,小林斉,三邉武幸
昭和大学藤が丘病院耳鼻咽喉科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2013;50(7):633-637