東京都中央区日本橋箱崎町4-6
アライズ第3ビル
FAX:03-5643-2217
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診療と新薬 2025;62(5):289-294
高齢2型糖尿病患者に対するセマグルチド(皮下注)の有効性と安全性
内本定彦,井元章,福本真延,中嶋紀元,北江秀博,樋口和秀
青山病院 内科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):289-294
Sadahiko UCHIMOTO,Akira IMOTO,Masanobu FUKUMOTO,Noriyuki NAKAJIMA,Hidehiro KITAE,Kazuhide HIGUCHI
Internal Medicine, Aoyama Hospital
診療と新薬 2025;62(5):289-294
高齢2型糖尿病患者に対するセマグルチド(皮下注)の有効性と安全性
内本定彦,井元章,福本真延,中嶋紀元,北江秀博,樋口和秀
青山病院 内科
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):289-294
Sadahiko UCHIMOTO,Akira IMOTO,Masanobu FUKUMOTO,Noriyuki NAKAJIMA,Hidehiro KITAE,Kazuhide HIGUCHI
Internal Medicine, Aoyama Hospital
セマグルチド(皮下注)は,優れたHbA1c の低下と体重減少が報告されているが,高齢2型糖尿病患者に対する有効性や安全性の報告はほとんどみられない。そこで今回我々は,セマグルチドを使用中の75歳以上の2型糖尿病患者15例(男性7例,女性8例,平均年齢78.3歳)における,セマグルチドの有効性と安全性について検討した。セマグルチドの平均使用期間は1.9年で,3例が0.25 mg,7例が0.5 mg,5例が1.0 mgを使用していた。セマグルチド投与前と最終時点での各パラメータの変化をみたところ,セマグルチドによりHbA1cは有意に低下した(投与前8.3±0.7%,投与後7.2±0.6%,p<0.001)。体重(投与前64.1±11.5 kg,投与後62.6±10.9 kg,p<0.001),LDL-C(投与前93.2±33.2 mg/dL,投与後82.1±21.9 mg/dL,p<0.05),UACR(投与前136.4±138.3 mg/g・Cre,投与後76.7±96.6 mg/g・Cre,p<0.05)も有意に低下した。肝機能や腎機能には悪影響はみられなかった。体重の減少量と年齢は負の相関関係(r=-0.541,p<0.05)を,投与前の体重とは正の相関関係(r=0.524,p<0.05)を認めた。セマグルチドは,高齢2型糖尿病患者においても,有効性や安全性が高い薬剤であると考えられる。
Key words:2型糖尿病,高齢,セマグルチド(皮下注),体重,UACR
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診療と新薬 2025;62(5):295-300
SGLT2阻害薬およびGLP-1受容体作動薬が2型糖尿病患者の腎機能へ与える影響の検討
小川惇郎
白金台おがわクリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):295-300
診療と新薬 2025;62(5):295-300
SGLT2阻害薬およびGLP-1受容体作動薬が2型糖尿病患者の腎機能へ与える影響の検討
小川惇郎
白金台おがわクリニック
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):295-300
腎障害を併存する2型糖尿病患者に対して,SGLT2iおよびGLP-1 RAの腎機能へ与える影響を,後方視的に検討した。当院外来通院中の患者で,SGLT2i(ルセオグリフロジン)あるいはGLP-1 RAが処方され,投与時のeGFRが60 mL/min/m2未満の患者を対象とし,これらの条件に合致する患者について後方視的に,薬剤投与前1年間,投与後1年間のeGFR変化量(eGFR Slope)を比較検討した。GLP-1 RAを投与された症例(以下,GLP-1 RA群)は16例,ルセオグリフロジンを投与された症例(以下,ルセオグリフロジン群)は32例であった。両群ともに良好な血糖コントロールが得られ,eGFR Slopeを評価した結果,投与後1年間でeGFRの低下は緩やかとなっていた。また,eGFR SlopeとHbA1c変化量の相関関係を検討した結果,ルセオグリフロジン群では相関が認められず,血糖低下とは独立した機序によりeGFR Slopeの改善に寄与している可能性が示唆された。
キーワード:腎障害合併2型糖尿病,SGLT2i(ルセオグリフロジン),GLP-1 RA,eGFR Slope
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診療と新薬 2025;62(5):301-312
化粧品「リペアジェル」のⅢ型コラーゲン産生効果および4週間継続使用した際の女性の肌への効果
青山秀和 1),織田次男 2),齊藤紀克 3)
1)赤坂ビューティークリニック,2)シー・テックジャパン有限会社,3)株式会社リソウ
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):301-312
Hidekazu AOYAMA 1),Tsugio ODA 2),Norikatsu SAITO 3)
1)Akasaka Beauty Clinic,2)C-TECJAPAN Co., Ltd. ,3)RISOU Co., Ltd.
診療と新薬 2025;62(5):301-312
化粧品「リペアジェル」のⅢ型コラーゲン産生効果および4週間継続使用した際の女性の肌への効果
青山秀和 1),織田次男 2),齊藤紀克 3)
1)赤坂ビューティークリニック,2)シー・テックジャパン有限会社,3)株式会社リソウ
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):301-312
Hidekazu AOYAMA 1),Tsugio ODA 2),Norikatsu SAITO 3)
1)Akasaka Beauty Clinic,2)C-TECJAPAN Co., Ltd. ,3)RISOU Co., Ltd.
試験の目的:化粧品「リペアジェル」のⅢ型コラーゲン産生促進作用および,4週間継続使用した際の女性の肌への効果を検証する。
方法:正常ヒト皮膚線維芽細胞を用い,被験品のⅢ型コラーゲン産生促進作用を検証した。
さらに目尻のシワ・肌のハリに関心がある女性14名に対し,オープン試験・ハーフフェイス法にて指定した半顔に4週間朝夜洗顔後に被験品を塗布し,もう片方には4週間スキンケアをしない無塗布で過ごして比較を行った。また弾力量に関しては4歳未満の乳幼児の肌弾力量データとの比較も行った。
結果:被験品はⅢ型コラーゲン産生促進効果をもつことが明らかになった。また,リペアジェルを4週間朝夜2回塗布することにより,スキンケアをしない無塗布と比べ,目尻シワ・肌の保湿・肌のハリ・肌のキメ・肌の明るさの改善効果が認められた。また肌のハリ(弾力)については乳幼児の肌と同等の数値になることが観察された。試験期間,および経過観察期間2週間に肌の異常は報告されず,当該化粧品についての安全性も示唆された。
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診療と新薬 2025;62(5):313-316
泌尿器がん患者におけるSDM(Shared Decision Making)実践に向けた患者アンケート調査の結果
桧山佳樹,北村寛
富山大学学術研究部医学系 腎泌尿器科学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):313-316
診療と新薬 2025;62(5):313-316
泌尿器がん患者におけるSDM(Shared Decision Making)実践に向けた患者アンケート調査の結果
桧山佳樹,北村寛
富山大学学術研究部医学系 腎泌尿器科学
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):313-316
近年,患者と医療者が共同で意思決定を行い,治療効果のみならず,副作用,生活の質(QoL),社会的背景などを総合的に考慮する「Shared Decision Making(SDM)」の重要性が高まっている。本研究では,当院の泌尿器がん患者112名を対象にアンケート調査を実施し,治療選択に対する意識や希望,不安を分析した。その結果,患者の価値観は「有効性重視型」「副作用回避型」「周囲の負担軽減型」「仕事・趣味継続型」の4つに分類できることが考えられた。治療選択時には,医師の推奨を重視する患者も多いが,自ら決定したいと考える者も一定数存在する。医療者は,患者の価値観に応じた情報提供の方法を柔軟に調整し,より個別化された対話を実践する必要がある。本研究の成果が,真のSDMを実践するための一助となることを期待している。
キーワード:Shared Decision Making(SDM),泌尿器がん,価値観の分類,治療選択の決定要因,患者と医療者の対話
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診療と新薬 2025;62(5):317-319
DrugFlag■EB・トレイル(イーボトレイルシリーズ)のイボ(ポツポツ肌・ブツブツ肌・角化症)に対する有効性について
森崇徳
株式会社ジェイビー
Shinryo to Shinyaku (Med Cons New-Remed)2025;62(5):317-319